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 メカニカルな理屈抜きでデザインされたロボットは、本当に当時珍しかった。
 何故なら、元来、安彦さんは基本的にあまりメカが好きじゃない。(今は知らないが)だから、ゴーグデザインの打ち合わせはこんな具合だった。
「子供の時に象に乗ったことがあって、あの時の気持ち良さを出せたらいいなと思う」
 そう語った安彦さんがこだわったのが、頭に人が乗れるデザイン。
 企画の意図である『肌で感じられる触れ合い』も満たすとなると、主人公と同じ画面内で描けるサイズにする必要もあった。
「人間対比から考えると7メートルとか8メートルだけど、ロボットとしては小さくないかな?」との懸念が出た。しかし「バスだって縦に立ったらでかいでしょ。見せ方次第ですよ」こちらのこの言葉に、みんな納得してくれた。
「言葉ではなく、心で通じ合う暖かさを表現出来る優しい目」にこだわったのが文芸(設定制作兼任)制作。
 そして「島民に神様って呼ばれるくらいなんだから、気品がなきゃダメです!」「子供が一緒にお風呂に持って行ったり、一緒に寝たりしたくなるようなロボットにしないと」これには安彦さんも唖然。
 でも、自称『メカ音痴』達だからこそ、様々なシステム論などには囚われず成立させられた『謎の巨神』だった。


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